コラムリフォームの豆知識
昨今のライフスタイルでは、和室よりも洋室の方が使い勝手の良いケースが多いです。そのため、古くなった和室を洋室にリフォームしたいという人が増えています。
しかし和室を洋室にリフォームするといっても、そう簡単な話ではありません。
- ・和室を洋室にする4つのメリット
- ・和室を洋室にする工程
- ・リフォーム費用
- ・リフォーム時の3つの注意点
…について解説していきます。
和室から洋室へのリフォームを成功させるためには、洋室にした後の暮らしを具体的にイメージすることが大切です。
あなたも、この記事を読んで和室を洋室にリフォームすることで起こる暮らしの変化をイメージしてみましょう!
和室を洋室にする4つのメリット
はじめに和室を洋室にリフォームする4つのメリットについて紹介します。
大前提として、どんな部屋が暮らしやすいかは人それぞれです。そのうえで、あなたに合った暮らしに洋室が適しているかどうかチェックしてみてください。
清潔に保ちやすい
1つ目のメリットは、和室よりも洋室の方が手間なく清潔に保てるという点です。洋室はフローリングなので、掃き掃除も拭き掃除も非常に楽なのですね。
一方で和室は畳ゆえのメンテナンスに手間がかかります。最近、多く使われるロボット掃除機も洋室の方が親和性が高いようです。
また畳の方が構造が複雑なこともあり、ダニやカビの温床となりやすいのです。こうした清潔さの観点から、洋室には一定のメリットがあります。
メンテナンスの手間がかからない
先ほども軽く触れましたが、洋室は和室よりもメンテナンスが楽です。和室には畳や障子があるため、定期的なメンテナンスが必要となるのですね。
本来必要なメンテナンスの話をすると、畳は年に2回ほど天日干しをする必要すらあります。これは相当に大変なことですよね。
暮らしに合わせて柔軟に使える
暮らしに合わせて柔軟に使える点も洋室の大きなメリットです。フローリングは畳に比べて重い家具にも対応しやすく、またラグや絨毯も取り入れやすくなります。
もちろん畳は畳で、ラグなどなくそのまま寝転んで気持ち良い部分もあるため、どういった暮らしが適しているかは人それぞれです。
バリアフリー対応しやすい
普段は見過ごされがちな洋室のメリットに、「バリアフリー対応しやすい」というものがあります。
高齢者にとっては、布団よりもベッドの方が寝起きしやすいこともありますし、また車椅子を導入する際も畳よりもフローリングの方が走行しやすくなります。
和室を洋室にする工程
洋室のメリットを紹介したところで、続いては和室を洋室にリフォームする工程について確認していきましょう。施工するのはリフォーム業者ですが、大まかな工程は頭に入れておきましょう。
畳をフローリングにリフォーム
和室を洋室にリフォームする場合、はじめに手をつけるのは畳をフローリングに変える工程です。
畳を撤去し、あなたのご自宅の状態に合わせた下地工事をして、フローリングを張っていくことになります。
天井と壁のクロスを洋風に張替え
フローリングを張った後は、天井と壁のクロスも洋風なものに張り替えていきます。ここまですることで、部屋は洋室の外観を持つようになります。
しかし、障子があったり、窓が和風だったりする場合もあるので、完全な洋室にするためにはそれらをリフォームしていく必要があります。
押入れや窓をリフォーム
フローリングを張って、天井と壁を洋風クロスにしたところで、最後に押入れ、障子および窓を洋風にしていきます。
和室を洋室にするリフォームの費用
和室を洋室にリフォームする工程を説明したところで、ここでは費用について確認しておきましょう。以下の表をご覧ください。
リフォーム方法 | 費用相場 |
畳をフローリングに | 10万円~30万円 |
天井と壁のクロスを洋風に | 15万円~40万円 |
窓・押入れ等の造作を洋風に | 10万円~30万円 |
一部屋全体を洋室に | 50万円~100万円 |
DIYでリフォームするのは難しい
和室を洋室にするにはそれなりに費用がかかります。そのためDIYでリフォームしてしまおうと考える場合もあるでしょう。
DIYでリフォームする場合、畳をすべて剥がして、フローリング材を張っていくことになります。そのうえで、クロスの張替えまでできるとかなり洋室に近くなります。
しかし素人がいきなりフローリング材を張ろうとすると、住宅の下地を痛める恐れもあります。一定のDIY経験がないのであれば、安易に手を出すと失敗するかもしれません。
和室を洋室にするリフォームの3つの注意点
ここまでの内容で和室を洋室にするリフォームの全体像がみえてきたはずです。記事の最後では、リフォームする際の3つの注意点を紹介します。
注意点を読んだうえで、あなたの求める理想の暮らしを実現するリフォームを目指してみてください。
洋室よりも和室の方が防音性は高い
先述の洋室のデメリットでも軽く触れましたが、洋室よりも和室の方が防音性能は高くなります。
そのためマンションで暮らしており、下の階に住人がいる場合は洋室にリフォームして問題ないかよく検討しておきましょう。
洋室は和室よりも冷えやすい
さらに洋室は和室よりも冷えやすくなります。このあたりもリフォーム時にはよく検討しましょう。お子さんや高齢者と暮らしている場合は特に注意が必要です。
家族構成と理想の暮らしから適切なリフォームを
最後に注意点としては、リフォームはあくまで、あなたの家族構成や理想の暮らしから最適なものを選ぶべきということです。
この記事では洋室のメリットなども紹介しましたが、和室と比べて全ての面において洋室が優れているわけではありません。和室も洋室もあくまで一長一短なのです。
こうした前提のもとで、あなたの求める暮らしに合った形のリフォームを目指していきましょう。
まとめ
今回の記事では和室を洋室にリフォームすることについて解説しました。あなたの求める暮らしに洋室は合うでしょうか?
以下の記事のポイントを振り返り、あなたの理想の暮らしをイメージしてみてください。
- ・洋室はメンテナンスが楽で、使い勝手が良い
- ・和室を洋室にリフォームする工程を頭に入れておこう
- ・洋室は防音性が低く、また冷えやすい
- ・あなたの理想とする暮らしに洋室が適しているかイメージしてみよう
昨今のライフスタイルは洋室を中心に組み立てられているので、和室よりも洋室の方が使い勝手は良くなるでしょう。
この記事で紹介したメリットなどを含めて、洋室があなたの暮らしに合うかどうかよく考えてみてください。
洋室にリフォームすることで、あなたの暮らしがより快適なものに変化するよう祈っています!