コラムリフォームの豆知識
住宅をリフォームするためには数百万円というお金が必要になるケースがあります。そのようなときに強い味方となるのが、リフォームローンですよね。
しかし、当然ながらリフォームローンには審査があります。そして審査に受かる人と審査に落ちる人がいます。
- ・リフォームローンの審査の流れ
- ・審査される5つのポイント
- ・リフォームローンの審査に落ちる人の特徴4選
- ・リフォームローンの審査に受けるために今すぐ始めるべきこと
を紹介していきます。
この記事を読み、リフォームローンの審査の全体像を知ることで、あなたが審査に受かるのかどうか判断できるようになります。ぜひとも最後まで読んでみてください。
2回の審査あり!リフォームローンの審査の流れ
はじめにリフォームローンの審査の流れについて確認していきましょう。リフォームローンでは、審査が2度行われます。仮審査と本審査ですね。
この2つを突破することで、リフォームローンを借りることができるのです。以下はリフォームローンの審査の4つの工程です。
- ・①仮審査
- ・②本審査と書類提出
- ・③在籍確認など
- ・④審査結果の通知
この中で、①の仮審査は「申込者がインターネットや電話で、借入希望金額や返済希望期間を回答する簡単な審査」となります。
仮審査の結果は早ければ1日、長くても3~4日で通知されます。よほどおかしな金額・返済期間を入力しない限り、多くの人は仮審査を突破できるはずです。
その後に行われる本審査は、書類提出が必要になる本格的な審査です。本審査では、源泉徴収票や本人確認書類等の提出が求められます。
また申込時に記載した雇用先に確認の電話は入るケースもあります。こうした工程を経て、金融機関やローン会社はあなたにお金を貸すかどうかを判断するのです。
本審査の結果は3~5日で通知されます。
審査通過のカギは本審査にある
実際のところ、リフォームローンを通らない場合は本審査にて落ちるケースが多いです。つまり本審査にて審査される要素に問題があり、ローンが下りないのですね。
次の章では、リフォームローンで審査される5つのポイントを確認してみましょう。どの要素に不安があるのか知っておくと、審査を有利に進められます。
リフォームローンで審査される5つのポイント
それでは早速、リフォームローンで審査される5つのポイントを確認してみましょう。以下をご覧ください。
- ・借入時の年齢と返済時の年齢
- ・勤務先と雇用形態
- ・勤続年数と年収
- ・返済負担率
- ・他社からの借入件数・総額
金融機関やローン会社は、これらの5つの要素から「あなたが遅滞なくローン全額を返済してくれる可能性が高いかどうか」を審査しています。
そのため返済時の年齢については、定職に就いていることの多い40代・50代の方が、70代よりもリスクが少ないと評価されます。年収は高い方が良く、年収に占める返済額の割合である返済負担率は低い方が良くなります。
また雇用形態は派遣社員よりも正社員の方が高い評価を得られます。さらに他社からの借入れがなければ安心ですし、他社からの借入れがあっても総額が小さければリスクは低くなります。
5つのポイントについて総合判断がなされる
先ほども述べましたが、審査はあくまで総合判断にて行われます。つまり極端な話をすると、4つのポイントに何ら問題がなくとも、残り1つのポイントに問題があれば審査を通らない恐れがあるのです。
極端な話ですが、年収が1,000万円あっても毎年600万円を返済しなければならない人物ではリフォームローンの審査を突破するのが難しくなります。
リフォームローンに落ちる人の特徴4選
リフォームローンで審査される重要な5つのポイントを確認したところで、続いてはリフォームローンに落ちた人の特徴を紹介します。具体例を知ることで、あなたがローンに通る確率が高いのか低いのかが見えてくるはずです。
しかし先ほども述べたとおり、審査はあくまで総合判断にて行われます。そのため以下に記載する特徴に一つでも当てはまれば審査に通らない…というわけではありません。
収入が不安定
金融機関は安定した収入に高い評価を下します。そのため収入に波のある自営業・フリーター・無職の場合はリフォームローンの審査に落ちやすくなります。
また正社員であっても、勤続年数が1年未満の場合は審査に通りにくくなる恐れがあります。勤続1年未満の場合は、その仕事が長く続くかどうかわからないためです。
返済負担率が高い
先ほども述べましたが、返済負担率とは「年収に占める返済額の割合」を指します。リフォームローンの場合は、返済負担率が40%を超えると審査に落ちる恐れが高くなります。
返済負担率は20%程度にとどめておくと、審査も通りやすくなるでしょう。
過去にカード料金や携帯電話料金の滞納がある
仮にあなたが過去にクレジットカードの支払いや携帯電話料金の支払いについて、延滞などをしている場合、その情報は信用情報として残ります。そして金融機関はこうした信用情報にアクセスすることができます。
つまり過去に延滞履歴があったり、また破産の履歴があったりする場合は当然ながらリフォームローンに通りにくくなります。
こうした信用情報は5~10年は信用情報に残るので、過去に延滞したことのある方は要注意です。
複数の金融機関へ同時申込をしている
またリフォームローンの申込を複数の金融機関に行っている場合も審査に落ちる恐れが高くなります。金融機関の側からすると、複数のローンに通ることで申込人が多重債務者になる恐れがあるので当然ですね。
複数のリフォームローンを組もうとせず、申込時は一つの金融機関にしぼって審査を受けましょう。
リフォームローン審査に受かるためにすべき3つのこと
さて、記事の最後ではリフォームローンの審査に受かるために今すぐ始められる3つのことを紹介します。
正面突破でリフォームローンに通らないのであれば、試してみる価値はあるでしょう。
自己資金を多くする
非常にシンプルな手段ですが「自己資金を多くして、借りる金額を少なくする」と当然にローンに通りやすくなります。
リフォームローンでリフォーム費用の全額を借りることにとらわれず、貯金を増やしていきましょう。そしてリフォーム費用の一部をローンでまかなうのです。
担保型を利用する
リフォームローンには有担保型と無担保型があります。そして当然ながら担保があるとローンは通りやすくなります。
そのため無担保型のリフォームローンに通らない場合は、担保を利用して有担保型のリフォームローンに申込んでみましょう。
担保には、保証人などの人的担保と土地・建物といった物的担保があります。あなたが担保として提供できるものを探してみましょう。
住宅ローンの借り換えの際にリフォーム費用も借りる
少し特殊なケースとなりますが、リフォームと合わせて住宅ローンの借り換えを検討している場合は、借り換えの際にリフォーム費用も合わせて借りられる場合があります。
そうすると、住宅ローンの支払いとリフォームローンの支払いが重ならず、金融機関としてもリスクが低いと判断できるのです。
リフォームのために住宅ローン丸ごと借り換えするのはリスクも高いですが、タイミングが重なる場合は検討してみてください。
まとめ
いかがでしたでしょうか?今回はリフォームローンの審査について紹介いたしました。素敵なリフォームを実現するためにも、ローン審査の流れ、審査項目はしっかりと頭に入れておきましょう。
以下は今回の記事のまとめです。
- リフォームローン審査には仮審査と本審査の2つがある
- リフォームローン審査でチェックされやすい5つのポイントを理解しよう
- 金融機関は不安定な収入、返済負担率などにリスクを見出す
- 自己資金を増やし、担保・借り換えを利用してローンに通りやすい状態にする
リフォームローンに通らないとショックを受けるものですが、くよくよしていても何も始まりません。なぜローンに通らないのか、どういった手段を使うと通りやすくなるのかを考え、あなたに合ったリフォームローンを探していきましょう。