A-LIFE RENOVATION Lab

コラムリフォームの豆知識

2020.05.21

キッチンをIHにリフォームする費用・注意点、メリット・デメリット

キッチンのコンロをIHにリフォームしようと考えているんだ。
IHにリフォームする際の注意点やメリット・デメリットをまとめて知りたいね!

 

コンロをIHにすると安全で掃除も楽になります。しかし、あなたのご自宅のキッチンをIHにできるのか、また費用はいくらかなど気になるところは多いはずです。

 

今回の記事では…
  • あなたのご自宅のキッチンをIHにできるのか?また費用はいくら?
  • IHキッチンにリフォームする場合の4つの注意点
  • IHキッチンのメリットとデメリット

 

について紹介していきます。

 

あなたの生活スタイルにIHキッチンが馴染むかどうかの参考にしてください。

 

自宅をIHキッチンにリフォームできるの?

はじめに、キッチンのタイプ別にIHにリフォームできるかどうかを確認していきましょう。

 

ビルトインコンロの場合

まずコンロがキッチンに予めはめ込まれているビルトインコンロについて確認します。この場合、システムキッチンを丸ごと取り換えないといけない気もしますが、実はコンロ部分だけをリフォームすることができます。

 

コンロが組み込まれているシステムキッチンは、それぞれのパーツの規格が統一されているため、ガスコンロ→IHコンロへの交換が可能なのです。

 

据え置き型コンロの場合

続いて、据え置き型コンロについてです。キッチンの中にコンロを設置するスペースが設けられており、こちらも特に問題なくIHを設置することができます。

 

ただしコンロのサイズについては事前にしっかりと確認しましょう。キッチンの天板とコンロの高さを合わせると不便を回避できます。

 

詳しくは後述しますが、ガスコンロ→IHに変える場合は専用のコンセントを設置する工事が必要となります。そのため据え置き型のIHを設置する場合もリフォーム業者に依頼しましょう。

 

IHへのリフォーム費用の相場

システムキッチンもセパレートキッチンもIHを設置できると理解したところで、IHへのリフォーム費用を確認してみましょう。

 

リフォーム費用の相場は以下のとおりです。

 

  • ・ガスコンロをIHに取り換えるのみ:10万円~30万円
  • ・キッチン全体をリフォームする:50万円~150万円

 

こちらの費用には、後述する分電盤の工事やガス栓の撤去も含まれています。ガスからIHへと加熱の方式を変えるため、配線などもの工事も必要になるのです。

 

IHキッチンにリフォームする場合の注意点

続いて、IHキッチンにリフォームする場合の4つの注意点について紹介します。

 

場合によってはキッチンリフォームが必要

1つ目の注意点は、キッチンが古い場合についてです。キッチンが非常に古い場合、既存のシステムキッチンにIHを組み込むことが難しいケースがあります。

 

IHの高さが古いシステムキッチンと合わない場合があるのですね。こうした場合はキッチン全体のリフォームが必要になることも。

 

リフォーム業者に見積もりをとるタイミングで、コンロのみのリフォームが可能かどうか確認してみましょう。

 

ガス機器の撤去とガス栓の処理

2つ目の注意点は、ガス設備の撤去についてです。キッチンで使うものをすべて電気にする場合は、以下のガス設備も撤去することになります。

 

  • ・ガスコンロ
  • ・ガス栓
  • ・ガスの配管、ガスメーターなどの設備

 

ガス設備のすべてを撤去しない場合であっても、ガスコンロの撤去とガス栓の閉栓は必要になります。システムキッチンの場合にはプロでなければできないので、しっかりとリフォーム業者に依頼していきましょう。

 

単相3線式200Vの電源が必要

3つ目の注意点は、分電盤の工事についてです。IHは100Vでは作動しないものが多いため200Vの電源を引き込む分電盤の工事が必要になります。

 

先ほどのガス設備の撤去とともに専門の資格が必要となる工事のため、自力で行うことは絶対にしないでください。

 

使える調理器具が変わる

4つ目の注意点は調理器具についてです。IHはガスコンロのように直火で調理するのではなく、電磁波によって加熱するため、ガスコンロからIHに変えると使用できる調理器具が変わります。

 

IHに関連する調理器具の表記については以下の2つがあります。

 

  • ・IH対応:IHとガスの双方で使うことができる
  • ・IH専用:IHでしか使えない

 

一方でガスコンロ専用の調理器具もあります。これらはIHでは使えないので、リフォームに合わせて変えていきましょう。

 

IHクッキングヒーターのメリット・デメリット

最後にIHクッキングヒーターのメリットとデメリットについて解説します。IHとガスコンロでは使い勝手の違うところもあるので、事前に把握しておいてください。

 

IHクッキングヒーターのメリット

はじめにIHクッキングヒーターのメリットをまとめます。以下をご覧ください。

 

IHクッキングヒーターのメリット
  • ・火を使わないので安全
  • ・凹凸がないので掃除が楽
  • ・火力の調節が楽

 

IHは火力が弱いというイメージをお持ちかもしれませんが、昨今のIHはガスコンロと比較しても火力で劣るということはありません。家庭用の調理であれば全く問題ないでしょう。

 

そのため安全性や掃除の楽さを求めてIHに変える人が増えています。ただし火を使わないとしても、高温になった油が自然に発火する点は変わらないので注意が必要です。

 

火を使わないIHは、周囲の空気を温めないため夏場の調理も快適です。また空気の対流も起こりにくいため、コンロ周りの汚れも少なくなります。

 

IHクッキングヒーターのデメリット

続いて、IHクッキングヒーターのデメリットを紹介します。安全で掃除の楽なIHですが、デメリットも正確に把握しておきましょう。

 

IHのデメリットは以下のとおりです。

 

IHクッキングヒーターのデメリット
  • ・使える調理器具に制限がある
  • ・調理方法に制限がある

 

先ほども記載したとおり、IHでは使えない調理器具があります。

 

またIHは火を使わないため、以下の調理方法が難しくなります。

 

    • ・鍋ふり
    • ・フランベ
    • ・炙り

     

    IHはあくまで調理器具とヒーター部を設置させて使うものなのです。あなたの調理方法にIHが適しているかどうか確認してみてください。

     

    まとめ

    いかがだったでしょうか?今回の記事では、キッチンのIHリフォームについて紹介しました。IHは安全性と掃除の楽さに大きなメリットがありますが、調理器具・調理方法に制限がある点は頭に入れておいてください。

     

    今回の記事のポイント
    • システムキッチンもセパレートキッチンもIHにリフォーム可能
    • コンロのみをリフォームすると10万円~30万円、キッチン全体で100万円~
    • 配電盤の工事、ガス設備の撤去が発生する
    • IHのメリットとデメリットを正確に把握してIHを選択しよう

     

    はじめはガスコンロとIHの使い勝手の違いに戸惑うかもしれませんが、慣れるとIHは非常に快適です。お子さんとの調理にもおすすめですし、掃除が楽なのでキッチンを常に綺麗に保つことができるのです。

     

    あなたもリフォーム業者としっかり相談して、あなたの家庭に合ったIHを選びましょう!

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