A-LIFE RENOVATION Lab

コラムリフォームの豆知識

2020.05.07

I型・L型・アイランド!3つのキッチンレイアウトの特徴と使いこなすコツ

キッチンのレイアウトって様々だけど、どれが使いやすいんだろう?

アイランドキッチンは憧れるけど、L型キッチンも素敵だよね。

キッチンのレイアウトはそれぞれ一長一短です。そのため、具体的な動線を頭に描きつつ、あなたの家族に合ったものを選びましょう。

キッチンは毎日使うものなので、使い勝手が非常に重要です。それに加えて、LDKスペースの雰囲気を大きく変えるので、あなたの好みに合ったレイアウトを選ぶことも重要です。

今回の記事では
  • キッチンの代表的な3つのレイアウトの紹介
  • I型、L型、アイランド型それぞれの
  • レイアウトに合わせてキッチンを使いやすくする3つのコツ

 

を紹介します。

 

この記事を読むことで、レイアウト別の特徴を把握し、それぞれのレイアウトに合わせてキッチンの使い勝手を向上させるポイントがわかるはずです。

 

ぜひともあなたの好みに合った素敵なキッチンを選ぶ参考にしてください。

 

キッチンレイアウト3つのタイプ

はじめに、この記事で紹介していくキッチンの代表的なレイアウト3つについて紹介していきます。多くのキッチンは以下の3つのタイプに属します。

 

キッチンの代表的な3つのレイアウト
  • ・I型キッチン
  • ・L型キッチン
  • ・アイランド型キッチン

以下では、それぞれのキッチンについて簡単な特徴を述べていきます。まずは3つのタイプが具体的にどのようなキッチンなのかをイメージできるようになってください。

 

I型キッチン

はじめに紹介するのは「I型キッチン」です。まずは画像で確認してみましょう。

 

 

このようにI型キッチンは、キチンのすべての機能が横一直線に並んだものを指します。一人暮らしのアパートから家族で暮らす一軒家まで幅広く取り入れられるキッチンレイアウトのスタンダードといえるものです。

 

壁付けならキッチンの機能を配置するスペースが狭く済むため、キッチンを除いた居住スペースを広くとることができます。一方で壁に向くかたちでキッチンが配置されるため、料理中に他の家族とコミュニケーションをとるのは難しくなります。

 

対面式なら料理中も家族とのコミュニケーションがとりやすいですが、キッチンで空間が仕切られるため、スペースが狭く感じてしまいます。

 

L型キッチン

続いて「L型キッチン」を紹介します。まずは画像で確認してみましょう。

 

 

このようにL型キッチンは、その名のとおりキッチンの機能がL字に配置されています。I型キッチンに比べて、調理スペースが広く、また動線が多彩なところに特徴があります。

 

I型キッチンよりは、広い住宅に備え付けられるケースが多くなります。大人数での調理にも適しているので、スペースに余裕がある場合はL型も選択肢に入るでしょう。

 

アイランド型キッチン

最後に紹介するのは「アイランドキッチン」です。以下の画像のようにオシャレな雰囲気を持ったものですね。

 

 

アイランドキッチンは外国の住宅などでよく取り入れられるイメージがあります。左右どちらからでも回遊できるレイアウトのため設置にスペースが必要で、日本の住宅で取り入れられることは少ないのですね。

 

しかしアイランドキッチンは動線が最も多彩であり、大人数での使用に適しています。離れ小島であるアイランド部分の対面をカウンターとして利用することもできるので、キッチンの使い方に幅が生まれるのですね。

 

I型キッチンのおすすめレイアウト

代表的な3つのキッチンレイアウトを把握したところで、ここからは3つのタイプについて具体的な使い方を想定したレイアウトを考えていきます。

 

I型キッチンの特徴をまとめると以下のとおりとなります。

 

I型キッチンの特徴
  • ・コンロ・シンク・冷蔵庫が一直線に並ぶ
  • ・そのため動線はI字になり、左右の移動距離は長くなる
  • ・コンロとシンクの間がまな板を利用するスペースになる

 

I型キッチンの悩ましい点は動線が1択であり、左右への移動距離も長くなるところです。そのため複数人で調理すると、それぞれの動線がぶつかるケースが多いのです。

 

こうした悩みを解決するためには、次のような工夫を取り入れていきましょう。

 

  • ・I字の背面に独立型のカウンター収納を設置する(壁付け)
  • ・背面に冷蔵庫や壁面収納を設置する(対面式)
  • ・ダイニングテーブルを近くに置き、料理スペースを拡大する(壁付け)
  • ・コンロとシンクの間によく使うものを集めて収納する

 

このように背面収納やダイニングテーブルを設置して、動線を一直線から三角形に変えるとI型キッチンは非常に使いやすくなります。

 

簡単な調理の時はI字だけで済ませて、複数人で行う調理の時は補助スペースも巻き込んで広い面積を使用していくのです。

 

I型キッチンは最小限の機能を横一直線に並べたものですが、その分、自分で背面収納やダイニングテーブルを好きな位置に増設して、使い勝手を向上させることができます。

 

L型キッチンのおすすめレイアウト

続いて、「L型キッチン」について具体的な使い方を想定してレイアウトを考えていきましょう。はじめにL型キッチンの特徴をまとめます。

 

L型キッチンの特徴
  • ・コンロ・シンク・冷蔵庫の配置が三角形になっている
  • ・そのため動線も三角形となり、左右の移動距離が短い
  • ・L字のコーナー部分の収納力が高い

 

I型キッチンで悩ましいポイントは動線が横一直線になるところだと述べました。その点、L型キッチンははじめから動線を三角形にできるため、複数人での調理時も不便を感じません。

 

またコーナー部分の収納力が高いため、別途の収納を設置する必要がない点も魅力です。

 

こうしたL型キッチンを使いやすくするためには、以下の点に気を付けていきましょう。

 

  • ・三角形の動線から離れたところに収納などを追加しない
  • ・まな板を使うスペースの近くにゴミ箱を設置
  • ・シンクの近くに冷蔵庫を設置
  • ・コーナー部分は取り出しにくいため、使用頻度が低いものを収納する

 

なるほど!はじめからある三角形の動線を崩さずに有効活用するのがポイントなのね!

天板上のコーナー部分と天板下のコーナー部分をいかに上手く使うかがポイントです。

 

アイランド型キッチンのおすすめレイアウト

最後に「アイランド型キッチン」について具体的な使い方を想定していきましょう。アイランドキッチンの特徴をまとめると以下のとおりです。

 

アイランド型キッチンの特徴
  • ・シンク周り・コンロ周りともにスペースが広い
  • ・開放感があるが、収納スペースが狭くなるケースもある
  • ・天板の広さを利用してよく使う調理家電を近くに置きやすい
  • ・シンクの真後ろにコンロがある場合は鍋を倒さないように注意

 

アイランドキッチンは、シンクとコンロが共にアイランド部分に設置されるか、アイランド部分と背面部分に分かれて設置されるかで使い方が大きく異なります。

 

前者の場合はシンク作業もコンロ作業もアイランド部分で行うため、背面は調理家電置き場や収納になります。一方で、シンクとコンロが分かれて設置される場合は、前後を振り返りながら調理作業をすることになります。

 

このようなアイランドキッチンをより使いやすくするためには、次のような工夫をしていきましょう。

 

  • ・片側に背の高い収納などを設置して収納力をアップさせる
  • ・調理家電を多く設置する場合、使用する位置にまとめて設置する
  • ・天板が広く散らかりやすいため、収納と片づけを徹底して見栄えアップ

 

週末に友人を呼んでのパーティーなどで大活躍するのがアイランドキッチンだね!背面収納を増やして、アイランド部分を綺麗に保つと素敵なキッチンになりそう。

 

レイアウトでキッチンを使いやすくするコツ

ここまで「I型キッチン」「L型キッチン」「アイランド型キッチン」について、それぞれ具体的な使い方を想定してレイアウトを紹介してきました。あなたの理想のレイアウトは見えてきたでしょうか?

 

記事の最後では、キッチンをより使いやすくするためのレイアウトの3つのコツをまとめて紹介します。どんなキッチンにも使えるコツなので、頭に入れておいてくださいね!

 

よく使うものは腰の高さに

1つ目のコツは、「あなたの腰の位置から近いところに使用頻度の高いものを設置・収納する」ことです。これは調理家電についても調理器具の収納についても同様です。

 

包丁はまな板スペースに近いのが良いでしょう。一方でフライパンや鍋はコンロスペースに近いと便利です。

 

裏を返すと、使用頻度の低い調理器具や調理器具はあなたの腰から遠いところに設置するのがキッチンを使いやすくするコツなのです。

 

動線を具体的にイメージする

2つ目のコツは、動線の具体的なイメージです。動線は以下の要素から具体的にイメージしていきましょう。

 

動線を具体的にイメージするための要素
  • ・平日と休日に分けて考える
  • ・調理に参加する人数
  • ・それぞれの担当する作業
  • ・シンク・コンロ・冷蔵庫の配置

 

家庭によっては平日と休日で調理スタイルが異なることがありますよね。平日は一人で簡単な料理を作ることが多く、休日は複数人で豪勢な料理を作ることが多いなどです。

 

そのためキッチンにおける動線は平日と休日に分けて考え、また調理する人それぞれの具体的な作業もイメージしていきます。

 

それらを調理の基本となるシンク・コンロ・冷蔵庫の3つの配置に当てはめると、具体的な動線が見えてくるでしょう。

 

そうして見えてきた動線から、調理家電・収納の位置を決めていくのです。ポイントは先ほども述べたとおり、使用頻度の高いものを近くに置くことです。

 

シェルフやダイニングテーブルを利用する

使用頻度の高いものを腰の近くに置く。具体的な動線をイメージする。これにより、あなたが目指すべきキッチンの具体的なレイアウトが見えてきたはずです。

 

最後に紹介する3つ目のコツは、シェルフやダイニングテーブルの有効活用です。

 

具体的な動線をイメージしつつレイアウトを考えると、「ここに電子レンジを置けたらより良いのになぁ…」などの不満が出てくるはずです。

 

こうした不満は、シェルフやダイニングテーブルを追加で設置することで解消していきましょう。それぞれ以下のようにスペースを補うことができます。

 

補助家具 効果
シェルフ

・収納の追加

・調理家電置き場の拡大

ダイニングテーブル

・まな板スペースの拡大

・カウンタースペースの代用

 

このようにしてシェルフとダイニングテーブルを活用することで、理想のキッチンを実現できるはずです。もちろんスペースの問題もあるので、この記事で紹介した内容を総合的に考えて、あなたにとって最高といえるキッチンを目指してみてください。

 

まとめ

いかがだったでしょうか?今回はキッチンのレイアウトについて、代表的な3つ、それぞれの具体的な使い方を紹介しました。

 

キッチンは毎日使うものなので、オシャレで使い勝手の良いものを目指したいですね。

 

今回の記事のポイント
  • I型キッチンは動線を三角形にできるように収納や追加スペースを配置
  • L型キッチンは三角形の動線を維持しつつ、コーナー部分を有効活用
  • アイランド型キッチンは広い天板を有効活用しつつ、収納に注意
  • 使用頻度の高いものは腰の近く、シェルフやダイニングテーブルを工夫して取り入れる

 

キチンのレイアウトがあなたに合ったものになると、それだけで調理時や片づけ時のストレスが大きく軽減されます。

 

この記事で紹介した工夫をコツを取り入れて、あなただけの素敵なキッチンを作り上げましょう!

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