コラムリフォームの豆知識
天井から雫がぽとりぽとり…雨漏りです!雨漏りは生活に影響をもたらし、また「修理費用はどのくらいかかるの?」といった不安を呼びます。
しかしまずは落ち着きましょう。火災保険が適用される場合もあるので、冷静に応急処置をして、根本的な修理にとりかかります。
- 今すぐできる3つの応急処置方法
- 根本修理を業者に依頼する場合の修理期間、費用、保険との関係
- 雨漏りの修理を依頼する業者を選ぶコツ
- 雨漏りをさせない事前準備
について解説していきます。
落雷や落石など外部から大きな衝撃を受けない限り、雨漏りが突然に起こるケースは少ないです。そのため雨漏りをさせない事前準備も大切になるので、まずは現在の雨漏りに対処して、記事を最後まで読んでみてください。
今すぐ開始!雨漏りの応急処置と根本修理
それでは早速、雨漏りへの対処法について確認していきましょう。冒頭でも述べたとおり、まずは応急処置!その後に業者を利用して根本的な修理をする必要があります。
簡単にできる!雨漏りの応急処置
はじめに応急処置の方法をみていきます。現在すでに雨漏りが起こっている方は、雫の垂れ落ちる場所にバケツなどを置いているでしょうか?
あなたの手でできる応急処置には次のものがあります。
- ・屋根裏やサッシ防水テープを貼り、雨水の侵入を防ぐ
- ・天井からの雨漏りはバケツの中に新聞紙を敷いて受け止める
- ・屋根裏全体にブルーシートを敷いて他の部分への浸水を防ぐ
防水テープが自宅にない場合は、とりあえずは浸水箇所に雑巾をあてておきます。
バケツだけで雫を受けると周囲への飛び散りがあり、また落下音が気になります。そのためバケツの中には新聞紙や雑巾を敷いておきましょう。
屋根裏に比較的大規模な浸水がある場合は、ブルーシートを敷いて他の場所へ被害が拡大することを防ぎます。ブルーシートについては、屋根の上に敷いて雨漏りをカバーするためにも使われますが、高所作業となり危険なので積極的にはおすすめしていません。
まずは室内をしっかりと守り、屋根の修理などは業者に依頼していきましょう。
根本的な修理は業者に依頼しよう
先ほども述べたとおり、根本的な修理は業者に依頼する必要があります。その理由は次のとおりです。
- ・屋根の修理は高所作業かつ雨で滑りやすく大変に危険
- ・破損箇所と浸水箇所が離れている場合もあり、原因発見が困難
- ・専門知識を持たない修理だけでは何度も雨漏りを繰り返す恐れがある
雨漏りを根本的に修理するのは難しく、何より滑りやすい場所での高所作業となり大変に危険なのです。雨漏りはしっかりと修理することができ、被害を受けた箇所も修繕できるため、あなたは応急処置のみを行い、修理は私たちに任せてください。
修理にかかる期間
それでは雨漏りの修理について確認していきましょう。まず期間ですが、こちらは雨漏りの原因により異なります。
次の表に雨漏りの修理期間をまとめています。
こうした雨漏りの原因を知るための調査には半日から1日ほどかかります。雨漏り修理にかかる費用は原因によりけりですが、平均すると30万円、外壁全体の張り替え、屋根全体の葺き替えなどになると100万円~200万円かかることもあります。
火災保険を確認しよう
雨漏りの修理費用に火災保険が適用される場合があります。まずは適用される場合とされない場合について大まかに次の図で確認してみてください。
上記はあくまで一例であり、あなたの雨漏りに火災保険が適用されるかどうかは契約内容を確認して判断することになります。
また雨漏りが起こった後なるべく早く業者に原因を点検してもらうことで、雨漏りの原因を特定しやすくなります。火災保険の適用との関係でも雨漏りの修理は業者に依頼するのが良いと言えます。
修理の方法
では、雨漏りはどのように修理されるのでしょうか?
この点については、どのような原因で雨漏りが起きたかによりけりです。代表的な修理の方法としては次のものがあります。
- ・屋根材の浮き上がりを改めて葺くことで修理
- ・窓サッシの破損についてサッシの交換
- ・外壁コーキングの劣化についてコーキングの打ち直し
- ・外壁のひび割れをコーキングやモルタルで埋めて再塗装
- ・劣化した雨樋の交換
雨漏りというと天井からのイメージがありますが、外壁や雨樋が原因となって起こるケースもあるのです。業者にしっかりと原因を特定してもらい、雨漏りを繰り返さないように修理してもらいましょう。
雨漏り修理を依頼する業者を選ぶコツ
ここまでの内容で雨漏り修理のイメージができてきたでしょうか?「応急処置を自分で、根本修理は業者に依頼」を覚えておいてください。
ここからは雨漏り修理を依頼する業者の選び方について簡単に説明します。
緊急性の高い場合は迅速に対応できる業者を選ぶ
一般的に修理業者に依頼するときは相見積もりをとり、費用を抑えて質の高い工事を行う業者を探そうとします。しかし雨漏りの場合は緊急性が高いケースもあり、その際は時間をかけて相見積もりをとることが必ずしもいちばん良い方法とは言えないのです。
特に大型台風のような大規模災害での被害については、相見積もりをとっている間に業者の手が足りなくなるケースも考えられます。
緊急性の高い雨漏りについては次の2点をふまえて迅速に対応してくれる業者を見つけましょう。
- ・原因と修理方法を明確に伝えてくれる業者
- ・なるべく雨漏り修理の実績のある業者
しかし、火災保険適用を謳って成約を急かす訪問販売業者は要注意です!!
雨漏りをさせない事前準備
記事の最後では、雨漏りを未然に防ぐ取り組みについて紹介します。雨漏りは災害だけでなく住宅の経年劣化からも起こります。
当然ながら雨漏りが起こると修理が必要となり費用も発生します。それを考えると、業者に依頼して住宅を定期的に点検して雨漏りを起こす前に修理・リフォームする選択肢もあるのです。
定期点検は10年に1度
屋根や外壁の定期点検の頻度は10年に1度を目安にしてください。屋根材も外壁材も常に風雨にさらされるものなので日々ダメージが蓄積されていきます。
つまり雨漏りが起こるのは、すでに屋根材や外壁材に大きなダメージが蓄積されている証拠でもあるのです。こうしたものは10年に1度の点検で、雨漏りの心配が起きる前に対処してしまいましょう。住宅を10年に1度点検をしていくことで、長く快適に住むことができます。
費用は5,000円~20,000円
定期点検には様々な方法があり、かかる費用にも幅があります。屋根の目視点検であれば5,000円~20,000円で行ってくれる業者が多く、修理やリフォームを前提とした点検なら無料で行ってくれる場合もあります。
そして点検にて異常が見つかった場合は、「どういった修理が必要になり、どういった費用が発生するのか」を業者と相談して、修理・リフォームに進みましょう。塗装や張替え(葺き替え)となると、決して安くはありませんが、そうした方が結果的に家を長持ちさせ、最終的な費用も安く済む場合があります。
まとめ
今回の記事では雨漏りの修理について解説しました。雨漏りが起こると大きな不安を感じますが、落ち着いて「応急処置を行い、根本修理は業者に依頼」していきましょう。
- 屋根裏に防水テープやブルーシート、雫はバケツと新聞紙で受け止める
- 雨漏りの原因は複雑で危険なので、業者に依頼しよう
- 緊急性の高い雨漏りは、迅速に対応できる業者へ修理依頼
- 住宅は10年に1度点検して雨漏りを未然に防ごう
雨漏りの原因は複雑で簡単な修理だけでは、すぐに雨漏りを繰り返す恐れもあります。雨漏りが起こるということは住宅が大きなダメージを受けているということです。
放置すると修理費が莫大になるだけなので、可能な限り未然に防ぐ取り組みにも力を入れていってください!