コラムリフォームの豆知識
マンションの水回りは時間経過とともに汚れが目立つため、リフォームすることで大きな変化を感じやすいものです。
しかし、リフォームの相場はイマイチわかりにくいため、どういったところに注意すると満足のいくリフォームができるか難しいですよね。
- ・マンションのお風呂リフォームの相場
- ・参考にしてほしい3つのリフォーム事例
- ・リフォームを安くするコツ
- ・目的別のリフォームを成功させるコツ
について紹介します。マンションのお風呂をリフォームすると、毎日の生活がより素敵なものになります。
この記事を読むことで、価格と質に妥協せずに、あなたのマンションに合ったリフォームを実現できるようになるはずです。最後まで読んでみてくださいね。
50万円~150万円!マンションのお風呂リフォーム
それでは早速、内容に入っていきましょう。記事のはじめに、マンションのお風呂をリフォームする際の全体像をお伝えいたします。
価格相場やリフォーム期間についても説明するので、ここでリフォームの大まかなところを理解してしまいましょう。
相場は100万円~150万円
マンションのお風呂をリフォームする際の価格相場は以下のとおりです。
相場といいながら価格に大きな幅があるのは、どういったリフォームをするかにより価格が異なるためです。
お風呂リフォームの価格を大きく変える要素としては、以下のものがあります。
- ・浴室のサイズ
- ・浴室のグレード
こうした要素の組み合わせにより、多くのリフォームは100万円~150万円にて行われるのです。水栓取替・補助手すり設置・浴室乾燥機設置などを組み合わせた部分リフォームのみであれば、さらに低価格の20万円~30万円にて可能です。
リフォーム期間は2日~1週間
続いてマンションのお風呂リフォームにかかる期間について確認してみましょう。価格相場と期間を知れば、実際にリフォームをする具体的なイメージが湧くはずです。
マンションのお風呂リフォームにかかる一般的な期間は以下のとおりです。
このように期間についても一定の幅があります。こちらも価格相場と同じで、どういった浴室を作るかによって変わるためです。
具体的な工事期間については、事前に細かく確認しておくと良いでしょう。
またリフォーム中は当然ながら自宅のお風呂を使うことができないため、その点ご留意が必要です。
また、リフォームをする前にはマンションの管理組合に連絡を入れておきましょう。マンションによっては、リフォームに使うユニットバスの種類や品名を提出する必要があります。
このようにリフォーム中は一定の我慢と手間が必要になります。そのため事前に期間を確認しておくことは重要なのです。
マンションのお風呂の耐用年数
ここまでの内容でお風呂リフォームの価格相場と期間についてイメージができたのではないでしょうか。しかし実際にリフォームを検討すると、やはり費用や期間は気になります。
そもそもマンションのお風呂の耐用年数はどのくらいなのでしょうか?
耐用年数についてもどういったお風呂なのかにより異なりますが、多くのマンションにて使われているユニットバスの場合、耐用年数は15年前後といわれています。
15年を超えると以下のような不具合が発生しやすくなるのですね。
- ・カビが目立つようになる
- ・錆が目立つようになる
- ・匂いが取れない
- ・給湯器や水栓の故障
そのため耐用年数にかかわらず、上記のような不具合が発生したらリフォームすべき時期ということもできます。あなたの自宅のお風呂はいかがでしょうか?
素敵なお風呂を実現する3つのリフォーム事例
お風呂リフォームの大まかな部分がわかったところで、ここからは実際にリフォームの例を確認していきましょう。以下では3つの事例について紹介します。
事例①:築30年マンションの在来浴室をユニットバスにリフォーム
はじめに紹介するのは、築30年のマンションの浴室をリフォームしたものです。汚れの染み付きが取れなくなっており、在来浴室をユニットバスに交換する大掛かりなものでした。
実際に行った工事内容は以下のとおりです。
- ・在来工法浴室の解体
- ・配管の入れ替え
- ・新しいユニットバスの組み立て
- ・出入口外側の造作
そのうえで、弊社から汚れの染み付き・カビを防ぐために、以下の提案を行いました。
- ・抗菌パッキンの使用
- ・乾きやすいTOTOカラリ床の採用
- ・浴室乾燥機の設置
ここまで大掛かりなリフォームを行い、費用は120万円、工期は4日です。
浴室の痛みやすさは設置場所により異なるので、将来の汚れやカビなどのリスクを低くする対応が求められます。
事例②:給湯器の故障から発生したリフォーム
続いて紹介する事例は、給湯器の故障から行ったものです。最終的には、既存浴室の解体と大掛かりなものになりました。
ここまでのリフォームとなった理由は、お客様より「省エネ性能を高めてほしい」との要望があったためです。
実際に行った工事内容は以下のとおりです。
- ・既存浴室の解体
- ・配管の入れ替え
- ・給湯器交換
- ・新しいユニットバスの組み立て
- ・出入口外側の造作
このように給湯器の故障をきっかけに、かねてよりの要望をすべて実現するお客様もおります。
費用は180万円、工期は4日です。
修理や簡単なリフォームを検討している場合は、あわせて他の要望も実現した方が最終的な価格は安くなります。そのため工事業者には細かなことまで含めて相談してください。
事例③:同居の高齢になるご家族のためのリフォーム
最後に紹介する事例は、同居しているご家族が高齢になってきたことに合わせて行われたリフォームです。こうした家族の年齢や構成が変わることに合わせて行われるリフォームは、家族のあり方に合わせた工事内容が必要となります。
こちらの件では、以下のような工事内容でした。
- ・手すり設置
- ・サーモスタット水栓へ交換
- ・節水シャワーに交換
浴室に転倒防止の手すりを設置しつつ、サーモスタット水栓および節水シャワーにて、高齢のご家族でも安全かつ快適なバスタイムを実現できるリフォームを目指しました。
費用は30万円、工期は1日です。この規模のリフォームですと、浴室が使えなくなる期間なしに完成させられる場合があります。
このようにお風呂のリフォームといっても、内容は千差万別です。あなたのお望みになる暮らしを実現するリフォームを、工事業者と相談しながら進めていきましょう。
満足度は下げない!リフォームを安くする3つのコツ
事例も確認し、あなたの実現したいリフォームについて具体的なイメージは膨らんできましたか?リフォームをしようとする場合、最も気になるのはやはり費用です。
そこで、ここでは満足度を下げずにリフォーム費用を安く抑える3つのコツを紹介します。
複数の業者から相見積もりをとる
お風呂リフォームの費用をおさえるために、第一に重要なのが複数の業者から見積もりをとるということです。そして相見積もりをとる場合は、以下のようにタイプの異なる業者に声をかけるのがおすすめです。
- ・リフォーム専門店
- ・地元の工務店
- ・ハウスメーカー
このようにタイプの異なる複数の業者から相見積もりをとることで正確な相場を知ることに繋がります。ひとつの業者の見積もりで契約をしてしまうとリフォーム金額が相場からかけ離れたものか否か判断できないので注意してください。
不要な機能を求めない
リフォーム費用を安く済ませるために気を付けるべき第二の事項が、必要な機能と不要な機能を把握しておくことです。
リフォームカタログを読んでいると、多くの人は、ついつい気持ちが高まってしまい、必要のなかった機能までつけてしまいがちです。
もし不要な機能がついていて、たいして使わなかったらそれは無駄ということです。
マンションのお風呂のリフォームをする際は、家族にとって必要な機能のみを備えたものを選択しましょう。それによりリフォーム費用が十万円単位で変わります。
お風呂の耐用年数や今後のライフプランを考えながら、できる限り、賢く・長く使えるお風呂をリフォームで実現していきましょう。
アフターサービスまでチェック
リフォーム費用をおさえる最後のコツは、アフターフォローへの注目です。水回りのリフォームは施工不良により浸水などの大きな被害につながります。
そのため施工金額のみならず、必要なアフターフォローのある業者・プランを選ぶことが最終的な支出を少なくするのです。
お風呂リフォームのアフターフォローには以下のようなものがあります。
- ・利用方法に関する問い合わせ対応
- ・無料修理の可否
- ・一定期間の保証
- ・工事保険
また具体的なアフターフォローの内容は各業者により異なるので、こちらも事前にしっかりと確認しておいてください。
目的別!リフォームを成功させるコツ
記事の最後では、以下の2つの目的に関連してリフォームを成功させるコツについて紹介します。
- ・お風呂をグレードアップしたい
- ・お風呂を修繕したい
上記2つは、よくリフォームの目的になります。それぞれどのような点に注意してリフォームプランを組むべきか確認してみましょう。
お風呂をグレードアップしたい
お風呂をグレードアップするためのリフォームの場合、漠然と全体を高価なものにすると後になって機能面に不満を感じるケースがあります。そのためグレードアップする場合であっても、あくまで機能面に着目していきましょう。
例えば、あなたが漠然と「もっとお風呂で有意義な時間を過ごせるグレードアップをしたいなぁ」と考えていたとしてます。その際、浴槽の材質を大理石やヒノキにする選択肢もありますが、それでは時間経過とともに材質にも慣れてしまう恐れがあります。
このような場合は、浴室の材質をグレードアップするよりも浴室オーディオや浴室テレビを備えつけた方が有意義な時間を過ごせるケースがあるのです。このように、あくまで機能の面からあなたの必要とするグレードアップを検討していきましょう。
浴室のグレードアップには以下のようなオプションがあります。あなたの気に入るものを見つけてみてください。
- ・浴室オーディオ・浴室テレビ
- ・ジェットバス・ジャグジー
- ・浴室の材質の変更
- ・高断熱浴槽
- ・浴室乾燥機
- ・オーバーヘッドシャワー
ただし、こちらも不要な機能をつけようとするとリフォーム費用が高くなります。あなたの必要なものにしぼって検討していきましょう。
お風呂を修繕したい
グレードアップとは対照的ですが、お風呂を修繕する目的のリフォームもよくあります。この場合は豪華な機能をつけるのではなく、あくまで現在の不便を解消することを目的にしていきましょう。
そのため、まずは現在のお風呂をそのまま修理するプランを検討します。しかし以下のような最低限の追加機能については、現段階で検討しておくことをおすすめします。
- ・手すりの設置
- ・追い炊き機能の設置
- ・床材や浴槽材質の見直し
こうした最低限の機能の見直しをはかることで、安全で汚れにくいお風呂を作れるのです。修繕のためのリフォームであっても将来必要となる機能・生活の手間を減らす機能は積極的に検討していきましょう。
まとめ
いかがだったでしょうか?今回の記事では、マンションのお風呂リフォームについて解説しました。リフォームにおいては、どの業者に依頼すると安いのか、どんなリフォームをすべきなのか…などの悩みが沢山あるはずです。
この記事が、そうしたお悩みの解決に少しでもお役に立てれば幸いです。
- ・リフォーム相場は50万円~150万円、期間は1週間ほど
- ・リフォーム事例からイメージを膨らませよう
- ・価格をおさえるためには相見積もりをとり、不要機能を排除
- ・グレードアップのためか修繕のためかで、検討する機能を選別
あなたのマンションのお風呂がより快適で素敵なものとなるよう応援しております。どのような相談でも受け付けますので、疑問点などございまいたらご連絡ください。