コラムリフォームの豆知識
リフォーム工事を成功させるためには、リフォーム会社選びなど大切な論点は多いですが、近所に適切な挨拶を行いトラブルを未然に防ぐことも非常に重要です。
しかし、実際に挨拶が必要になるとどのようなことを話せば良いのか、手土産は必要なのか、など様々な点が気になってくるでしょう。
そこで今回の記事では、リフォーム時に必要となる近所への挨拶について解説していきます。結論から述べると、挨拶は大きな騒音や揺れが出る場合にはした方が良いです。その場合は1,000円程度の手土産をもって行いましょう。
一方で、室内だけで騒音の出ないような小規模な工事であれば挨拶に出向かない方もいるでしょう。
それでは実際にリフォーム時の挨拶について詳しく解説していくので最後まで読んでみてください。
これで完璧!リフォーム時の挨拶のすべて!
早速ですが、記事のはじめで挨拶のイロハのすべてを紹介いたします。この章を読むことで、リフォーム時の近所への挨拶の大枠を理解できるはずです。
まずは、挨拶をすべきタイミングと範囲について確認していきましょう。
挨拶が必要な場合と不要な場合
はじめに、そもそもどんなリフォームの場合に挨拶が必要なのか確認していきましょう。
リフォーム工事も様々ですが、原則としては以下の3つの要素から挨拶の要否を判断していきます。
- ・工事の時に騒音や振動が出るかどうか
- ・工事の時に粉塵(ふんじん・細かいチリやホコリ)が出るかどうか
- ・工事の時のトラックの出入りによって、周辺の交通を妨げないかどうか
つまり近所の住人に迷惑をかける恐れがある場合は挨拶をしておきます。一方で迷惑がかかる心配のない、室内の小規模なリフォームの場合はかしこまった挨拶は必要なくても、お隣さんと顔を合わせたときにひとこと声をかけておくと安心ですね。
もしも、あなたのリフォーム工事の場合に挨拶をどうすべきか悩んだときは、リフォーム会社に相談してみましょう。
挨拶のタイミングと範囲
挨拶のタイミングについては、リフォーム工事の1週間前が適切です。あなたとリフォーム会社の両者から挨拶すると、より丁寧な印象になります。
しかし、迷惑のかからない時間帯に挨拶することが難しいなど、事情がある場合はリフォーム会社に依頼しても問題はありません。リフォーム会社からの挨拶では、工事について詳しく説明することもできます。
ご近所さんとのお付き合いや、工事の内容によってケースバイケースということもあるので、「リフォーム工事の1週間前に挨拶」と覚えておいてください。
次に挨拶をする範囲ですが、こちらは以下の図を参考にしてください。
上の図のように斜め横も含めて最大8軒に挨拶をするのが最もトラブルを回避できます。とはいいましても、8軒に囲まれた家もなかなかないので、あなたの家の横への挨拶を心がけていきましょう。
道路を挟んで正面にある家・裏にある家にも挨拶をしておくのがおすすめです。リフォーム時の挨拶は気持ちの表れであり、またトラブル回避の対策です。
挨拶で伝える内容
挨拶のタイミングと範囲がわかったところで、続いては挨拶の内容を紹介していきましょう。
はじめにリフォーム時の挨拶で伝えるべき内容は以下のとおりです。
- ・リフォームの日時
- ・どこの工事をするのか
- ・施工主と業者の連絡先
挨拶ではこの3点を意識して伝えていきましょう。後述する手土産を渡す時間を含めても、2~3分で終わる内容です。
このようにして手土産を渡せば完璧です。近所の方も長く堅苦しい挨拶をされても戸惑ってしまうので、シンプルに伝えるべきことだけ伝えていきましょう。
手土産は1,000円前後のタオル、洗剤など
いかがでしょうか?リフォーム時の挨拶は決して難しいものではないとイメージできてきたでしょう。ここでは挨拶時の手土産について解説します。
手土産は価格にして1,000円前後で以下のようなものを選びます。
- ・タオルセット
- ・洗剤セット
手土産は本当に簡単なもので問題ありません。あって困らない消耗品が近所の方にも気を遣わせずに済みます。挨拶をするのがリフォーム1週間前なので、それまでには必要な個数を用意しておきましょう。
不在時は手紙を投函
この章の最後では、リフォームの挨拶時に近所の方が不在だった場合について記載します。
原則としては、相手が在宅のときまで何度か挨拶に伺うべきです。一方でリフォーム前日になっても先方が不在の場合は、手紙を投函して挨拶を行います。
手紙の文面は以下を参考にしてください。手紙に記載する内容も前述したとおり、必要事項をシンプルにまとめます。
手紙を投函して、その後に顔を合わせることがあれば口頭でも簡単に挨拶を済ませておきましょう。これでリフォーム時の近所への挨拶は完璧です。
リフォーム時に挨拶が必要な3つの理由
ここまでの内容でリフォーム時の挨拶の方法はすべて理解できたと思います。とにかく挨拶は難しい話ではないので、記事の前半で紹介した内容を用いて簡単に行えばOKです。
この章では、リフォーム時に挨拶が必要な3つの理由について確認していきましょう。
近所とのトラブルを避ける
1つ目の理由は、挨拶の最大の目的である「近所とのトラブル回避」です。音に敏感な人にとっては、自分の知らないタイミングで工事が始まり、必要以上にストレスを感じるケースもあります。
リフォーム時の挨拶は、あらかじめ近所の方に誠意を見せることで過剰な反応を防ぐ目的があるのです。事前に簡単な挨拶をしておくことで、近所の方が騒音や振動に不愉快な思いをしたとしても、そのままトラブルに発展せずに終わることが多くなります。
騒音や臭いなどの被害を避けてもらう
2つ目の理由は、事前にリフォーム工事について伝えることで近所の方に騒音や振動の被害を避けてもらうところにあります。
例えば、近所の方が庭先でBBQしようと計画していた場合、当日になって急に隣家でリフォーム工事が始まるとやはりトラブルの恐れが高くなります。
それよりは事前に工事の日時を伝えておくことで、BBQの日程を変更する選択肢について検討してもらうのです。こうした小さな気遣いにより近隣の住民との関係は円滑に進むのです。
責任の所在を明確にする
3つ目の理由は、責任の所在の明確化です。決して多くはありませんが、リフォーム時の手違いやミスで実際に近所の方に何かしらの被害が発生するケースもあります。
その場合、あらかじめ責任の所在を明確にし、迅速に適切な対応をすることでトラブルが大きくなるのを防げるのです。
リフォーム挨拶時の3つの注意点
記事の最後では、リフォーム挨拶時の3つの注意点について確認しておきましょう。記事の前半で紹介したとおり挨拶は決して難しいものではありません。しかし、一定の注意は払っておくべきです。
以下では3つの注意点をチェックしていきましょう。
業者を活用する
リフォーム時の挨拶は業者を有効活用しましょう。工事の内容も詳しく回答できますし、気難しいご近所さんへの対応にも慣れています。
一方で普段から接する機会の多い相手には、あなたから簡単に説明するのもOKです。とにかく挨拶を堅苦しく考えすぎない点が重要ですね。
挨拶は手短に愛想よく済ませる
また挨拶は手短に愛想よく行いましょう。変に気の利いたことを言おうとする必要はありません。丁寧な挨拶を行ったという事実が大切なので、先方に気を遣わせるものは不要です。
当日の流れは業者と事前に確認
最後に、リフォーム工事当日の流れは事前に業者としっかり打ち合わせしておきましょう。
もしもご近所さんのことで、「気難しい人がいて・・」と気になっていることがあるなら、業者に伝えておくのがおすすめです。また工事内容に大きな変更があった場合などは、改めての挨拶も業者に依頼しましょう。
あなたと業者で二人三脚で挨拶を済ませてください。これで近所の方とのトラブルを回避できるはずです。
まとめ
今回の記事では、リフォーム時の近所への挨拶について解説しました。いざ挨拶をするとなると心理的な抵抗があるでしょうが、この記事で紹介したとおりにシンプルかつ丁寧な姿勢でテンプレの文言を伝えてください。
以下は今回の記事のポイントです。
- ・大きな騒音や振動が予想される工事の場合は挨拶を行う
- ・挨拶は工事1週間前、斜め横を含めて最大8軒に
- ・手土産は1,000円前後でタオルセットや洗剤セット
- ・挨拶では、必要な事項をシンプルかつ丁寧に伝える
- ・挨拶は業者に任せてもOK
適切な挨拶を用いてトラブルを未然に防ぐことで、あなたの毎日を素敵なものにするリフォームが万全の態勢で終わるのです。あなたも、この記事を参考に挨拶をさらっと済ませてしまいましょう!